自動溶剤再生装置

自動溶剤再生装置をご紹介いたします。

INDUSTRIAL COMPONENTS

自動溶剤再生装置とは

自動溶剤再生装置は、廃溶剤を蒸留することにより、クリーンな溶剤を回収・再生利用するための装置です。産廃費用の低減と溶剤購入費用の削減ができ、PRTR規制への対応も可能です。

当社機器の溶剤再生装置は、再生させようとする廃溶剤を、装置内のタンクに入れ、タンク底部に埋め込んであるヒーターでタンク内を加熱し、設定された温度まで温めて、取り出したい溶剤を気化させ、コンデンサーを通し、冷却させ再度液体に戻すといった蒸留再生システムです。
再生させようとする溶剤の沸点を調べて、気化する状態まで加熱し、取り出したい溶剤だけを出すことができます。また、再生させた後のタンク内に残っている残留物が、固形化する場合は、耐熱耐溶剤の特殊バッグをセットしておけば手を汚すこともなく、きれいに処分できます。
残留物が液状の場合は、タンク底部よりドレン排出が可能です(NR 600 SIJ除く)。

溶剤再生装置のしくみ
溶剤再生装置のしくみ
1.蒸留タンク内で廃溶剤を過熱、気化させます。
2.気化したガスが、コンデンサー内に入ります。
3.冷却ファンでガスが冷やされ液化します。
4.クリーンな再生液が出口より排出されます。
どのような溶剤が再生できるのか

再生させる溶剤の種類は、かなりの種類が再生可能です。
一般的に知られていないような溶剤もありますが、業種によってだいたい似たような溶剤を使われています。

炭化水素系溶剤

  • トルエン/キシレン/ソルベントナフサ/ノルマルヘキサン/イソヘキサン/等

アルコール系溶剤

  • メタノール/エタノール/ブタノール/IPA(イソプロピルアルコール)/等

ケトン系溶剤

  • アセトン/メチルエチルケトン/メチルイソブチルケトン/等

エステル系溶剤

  • 酢酸エチル/酢酸ブチル/酢酸メトキシブチル/酢酸ノルマルプロピル/等

臭素系溶剤

  • アブゾール/等
注意事項
  • 再生する溶剤の発火点温度が、その沸点温度よりも50℃以上高い溶剤でご使用ください。温度差が近い溶剤の場合は、減圧式をご検討ください。
  • 強酸および強アルカリ性の溶剤(廃液の状態も含む)では、ご使用にはなれません。
    ライナーバッグが溶けたり、異臭を発する場合があり再生には向きません。
  • 水との溶解性の高い溶剤から脱水を行うには、その沸点温度が近い場合に完全に脱水できなかったり、脱水した水に溶剤が混じってしまうことがあります。
  • ダイヤフラムポンプを使用して廃液をタンク内に投入するタイプは、廃液の粘性が強い場合、吸い込みがうまくいかず、故障の原因になる場合がございます。また、金属等のスラッジが混ざっている場合もダイヤフラムポンプ内の振動盤が破損してしまう事もございます。廃液の流動性があまり良くない場合は、バッチ式でタンクに直接投入する方法を、お勧め致します。
  • ニトロセルロースが混入されている溶剤は再生出来ません。
    (発火点が約135℃と低いため危険です。)
  • 本装置は、主に洗浄等に使用した廃溶剤を再生して溶剤のリサイクル利用に供するもので、塗料などの残渣を固形化するものではありません。残渣物の性状(液状、ゲル状、固形状など)は、その溶剤や残渣の成分そして、設定温度等により異なります。

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